開放することで続けられる世界が今はある

CDが売れないとまたニュースが報じている。
ダウンロード法が成立し売上回復が期待された中、維持どころか
更に下がっているという記事だ。
人に物やアイディアを売るときに、一部だけ見せてその先は
「買ってね(´∀`*)ポッ」が当たり前だった。
しかし今は、正義をなくし音楽や映画、ドラマは「探せば」
大体は見つかる。見ることやその感動は金を出さなくてもすんでしまう。
仕事として音楽や映像を制作している人には頭いたい問題。
売るために様々なコストを払い商品を作って、
盗まれているのが正義になっているのだから。
これ、今や誰も知っている今更書かなくてもいいことねw
肝心なのはそれみんな知っているのに「とにかく売る」ことに専念し
四苦八苦していることで業界の近くにいるんだけど不思議で
しょうがない。
「感動は金を出して見つけるものではなく感動してから金を出す」
今のメディアに対する消費者の対価の考え方はこういう流れになっているが
お金をもらって聞かれることもおおいがこの回答に
「馬鹿にするな」と言われる事が多い。
実はここに気がつくのには私の娘の10年前の小学生時代の実態がある。
妻の考えで渡した「ちゃお」から始まった漫画好き娘は、
私の考えで安いパソコンを渡して小3で「パソコンとネット」を開放。
そこから知らぬ間に「メロンブックス」「とらのあな」から
CDやDVD、薄い本が娘宛てに通販で届くようになった。
娘がたどり着いたのは「東方Project」「2ch」だった。今やヲタクの代名詞。
ネットで散々見ているのに見たものを少ない小遣いで「買う」行動に驚いた。
聞けば「続けてもらいたい」「(CD音源)良い音で聞きたい」からだという。
小学生の子供が考える言葉とは思えない考えには驚いた。
そして自分の考えとは違う意識や行動がそこにあると思った。
娘は「これから」の世代。小学生から通販自由を含めネットを自由に
閉じた部屋で好き放題みれるという環境は異質なのかもしれないが、
おそらくこの考えが次世代の主流になると思ってた。
娘が「コミケ」に行きたいと言い出したのは中学生。
1人では不安と買いきれないので来てっくれと。要は娘のパシリ。
呆れている妻と興味がある私なので私が率先して付いっていた。
炎天下対策のために前週に買い出しに付き合いそんなに過酷なのかと
疑心暗鬼で言うとおりにしたが。。
夏の炎天下に朝方から長時間外に並び、娘から渡されたメモで二手に分かれ
私は長蛇の列の繰り返し。
メモには「上海アリス幻樂団」「SOUND HOLIC」
とかなんとか。。。大手というらしいが。。
すげえつかれた。。。
ろくに考えもせずに朝から並んだがとにかくすごかった。。
夏の炎天下にただひたすら10時間近く居続けるのは・・
「上海アリス幻樂団」はZUNさんから握手して買えたのは良い思い出。
基本おいらもこの世界には好意的なのでオーラが見えたし。
しかしあの人混みに驚いた。調べればこの日のために全国から集まり、
散布される(販売流通のこと)する金額は
開催3日で100億を超え、80万人以上が集まる。
近隣の経済効果だけでも数十億となるというのもうなずける。
だいたいネットや通販で上がっている音楽や映像をあんな辛い思いして
ホテルまで泊まりこんで買い求める行動に衝撃だった。
売れない売れない・・嘆いている人たちはこれをどう説明するのか。
わざわざ買い求める作品は「通販」でも「ダウンロード」でも手に入る。
何も縛られていないのになんでつらい思いまでして買いに行くのか。。
正直、プロが作るクオリティとは素人の私でも差がわかる。
差があるのは歴然で「作る環境が簡単」でも「超えられない壁」はある。
そりゃそうだ、、きちんとしたスタジオ、経験豊富な人材で練られて作るのと
仕事をしながら合間をぬっての作成や限られた予算でするのとは違う。
が前段に書いたとおり消費者が買う目的は
「感動は金を出して見つけるものではなく感動してから金を出す」
そして
「続けてもらいたい」「ネットより音源が良いのがほしい」
だからだ。
 

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